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2019.6.12

課題は山積み!?2019年の飲食業界市場を解説

トレンドの移り変わりが激しい飲食業界。ブームに乗って急成長する企業もあれば経営に苦労する大手もあり、ますます混迷を極めています。社会情勢が不透明感を強める中、2019年の飲食業界市場はどのような動きを見せるのでしょうか。

深刻化する人手不足

2019年の飲食業界市場で最も注目を集めるテーマが「人手不足」です。デフレ時代に安価な労働力を活用して飛躍的に成長下飲食業界ですが、低価格路線が行き詰まりを見せる中で人手不足が深刻化しています。労働コストを削り過ぎた反動で人出を集めるハードルが高くなってしまい、少ない人員で何とかやりくりしている店舗も多く見られます。
人手不足が2019年中に改善される見込みは少なく、今後しばらくは慢性的な労働力不足の状態が続くと予想されます。
また主婦や高齢者など、新たな労働力として確保にやっきですが、根本的な原因である低賃金高負担の問題が改善されない限り抜本的な解決は遠いでしょう。

人材不足で悩むサラリーマン人材不足で悩むサラリーマン

原材料価格の高騰

人手不足と並んで深刻な課題が「原材料価格の高騰」です。
中国を中心とした経済情勢の変化などによる野菜の価格高騰や電力不足に起因する光熱費コストの増大も見逃せませんが、最も影響が大きいのは輸送コストの問題です。ギリギリの状態で維持されてきた輸送サービスですが、とうとう努力の方法も尽き流通関連各社はこぞって増加したコスト負担の運賃への転嫁をはじめました。輸送コストは全ての原材料価格を押し上げるため、飲食店側の努力だけでは到底吸収しきれません。あるチェーン店では1年で流通コストが倍になったケースも見られ、価格の見直しをせざるを得ない事態に追い込まれています。
低下価格路線を貫いてきた飲食店もついに値上げに踏み切る事例が増えています。値上げをしても飲食店側の収益が伸びるわけではないのが苦しいところで、客足離れとコスト負担増大による経営効率の悪化のダブルパンチが飲食業界市場を襲っています。

輸送費用を圧迫される配送業者輸送費用を圧迫される配送業者

「独自性」がカギを握る

厳しい情勢が続く飲食業界ですが、2019年のビッグキーワードが「独自性」です。
飲食業界はブームに乗る気風が強く、食材やメニューが流行るとこぞって後追いが出てくるという姿が今までは見られました。しかし、SNSの広まりとともにブームの拡散・収束がこれまで以上にサイクルが早くなり、ブームの後追いをしていては波に乗れず、かえって損失が出てしまうようになっています。今、安定した経営を成立させるには一過性のブームに頼らない独自性が求められる時代が来ています。「その店でしか食べられない」「よそとは一味違う」独自性の強いメニューは新規・リピーターを獲得し顧客を強く囲い込む効果をもたらします。いわゆる「インスタ映え」を重視したメニュー(見た目に特化した独自性の強さ)によって人をひきつけているのが好例です。
情報があっという間に拡散する時代だからこそ、特定の場所でしか味わえないメニューの価値は相対的に高まります。これからはチェーン店でも特定の地域や特定の店でしか提供されないメニューが開発されるなど、独自性を追求した動きが強まることが予想されます。

付箋でアイディア出し付箋でアイディア出し

まとめ

以上、2019年の飲食業界はコスト面、サービス面ともに重要視する必要があります。「コスト」問題の解消は時間が掛かり担当できる人材も限られるかもしれませんが、「独自性」「アイディア」に関しては従業員にヒアリングをしてみたり、お客様にアンケートをお願いしたりと今すぐにでも動けるものが多くなっています。
スピードが早い時代だから、是非、従業員やお客様にご相談してみてはいかがでしょうか。